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英語が苦手な中学生!克服するには…?

①中学生が英語を苦手になる原因

1)単語が覚えられない・読めない

 

中学生で英語を苦手になる生徒の根本的な原因は「英単語の読み方が分からないこと」です。

小学校では単語テストや定期テストはなく、英語は楽しい授業であることが多いです。

しかし、中学校からは定期テストはもちろん、毎週単語テストがあり覚える量がとても多くなります。

そのため中学1年生から「英単語の暗記」は相当にハードルが上がり、苦手になる方が多いです。

 

2)文法とかルールがわからない

なぜ、英語の文法がわからないのかというと、日本語の語順で英語を見ているからです。普段は日本語で考えながら英語の勉強をしていますよね。

するとつい日本語の語順で理解しようとしてしまい、英語の語順との違いで余計に理解しづらくなります。

わかりやすいものが動詞です。日本語だと動詞が最後にきますが英語だと主語のすぐあとに来ます。


(例)

【I was told this morning that I had to pay for parking as it was already 10am.】

        英語:「私は言われた~」

     日本語:「私は~と言われた」


という文だと「私は言われた~」と結果(動詞)が突然来るのでそのあとに続く文を読んでいくと最初の主語と動詞が何だったか忘れる、ということがおきます。

これは英語の語順に慣れていないからおきることです。

他の要素も順番が違うので、日本語で考えているうちは英文を読んでもスッと頭に意味がすんなり入ることはありません。

 

3)授業についていけない、1度遅れたら取り戻せない

授業についていけない子の多くは、5教科の中でも英語と数学につまずきを抱えています。では、なぜどれだけ授業を一生懸命聞いて、宿題を頑張っているつもりでも、内容が理解できないままなのか。それは、英語と数学が積み上げ式の教科だからです。

英語と数学は、前の学習内容が理解できていないと、次の学習が理解できない特性をもつ教科です。

つまり、今の学習内容で分からない部分があると、そのあとの学習はずっとわからなくなってしまいます。その場合は、わかるところまで戻って改めて順を追って学習してこれまでの内容までをしっかり理解することが必要です。

 

4)どうやって勉強すればいいかわからない

英語は先述の通り、単語を覚えれば出来る訳ではなく、文法も理解する必要があるためただ暗記すれば良い教科ではなく、

「声に出す」ことがとても大事です。

そのため、勉強の仕方がわからないという相談は非常に多く頂きます。

日本語でもそうですが、読めない漢字は意味が分からないし、覚えることもできません。声に出して読み、それを何回も反復すれば体に染み付き単語や文法がスッと頭にはいってくるようになります。

 

②中学生が英語の苦手意識を無くしていくために出来る事

 

中学生ペアレッスン

 

1)好きな英語の先生を探す

学校の先生でも、有名人でも、アーティストでも映画でも漫画でも構いません。自分が対象とする英語の先生を見つけましょう。

英語を無理に好きになる必要はありませんが、苦手意識を持たないことが重要です。

 

2)日本の好きなマンガやアニメのセリフを英語で読む


“When you give up, that’s when the game is over.”
「あきらめたらそこで試合終了だよ」 −安西先生—

こちらはあまりにも有名なセリフなのでスラムダンクを読んだことがない人でも一度や二度は聞いたことがあるでしょう。

be over〜は「〜が終わる」を意味し、〜after school is over「学校が終わってから、放課後」のように日常会話でもよく使われている便利な表現です。このように好きなアニメの有名なセリフを英語で読むことで意味を覚えやすくなります。

 

 

3)好きな海外のアニメや映画を日本語字幕で見る

好きな海外のアニメや映画を動画としてみることは、以下のような利点もあります。

 

  • 継続するとリスニング力が上がる
  • コロケーション(よく出てくる単語の組み合わせ)がわかるようになる
  • 単語と単語が繋がった状態でも聞き取れるようになる(例:Not at allは3つの単語でできた「全くそうではない」という熟語だが、ネイティブの発音では繋がって聞こえる)
  • 洋画や英語ニュースを英語教材として活用でき、理解しやすくなる
  • 自然な英語表現海外の文化が学べる
  • 移動時間を有効活用できる
  • さまざまなアクセントに触れられる
  • 外国人とのコミュニケーションのきっかけになる

 

4)YouTubeで好きな英語チャンネルを見つける

YouTubeは、無料で質の高い動画を視聴できる優秀なツールです。しかし、ただ動画を楽しんでいるだけでは、英語は上達しません。

次のポイントを押さえて、YouTubeをフル活用していきましょう。

  • 口コミを調べておく
  • 目的に合った動画・チャンネルを探す
  • ながら視聴・聞き流しはしない

例えば「Rupa sensei」では、「ザ・シンプソンズ」やディズニー映画を題材に、作中で登場したフレーズを解説しています。

Rupa sensei自身は外国人ですが、日本語や字幕も交えながら説明してくれるので、内容を理解できないといった心配はありません。

 

③英語への苦手意識がなくなってきたら成績アップのチャンス

中学生ペアレッスン

 

 

 

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1)最初は英単語の暗記に集中する

個人が一回に覚えられる単語の量は人によって違います。あまり多くの単語を記憶できない人が一気に大量の単語を覚えようとすると、ほとんど覚えられず、モチベーションの低下につながります。暗記をする中で、自分が一度に覚えられる量を把握しましょう。

例えば、まずは単語帳1ページ分を1週間で覚えられるか試してみましょう。今週はこのページを覚えると決めたら、1週間かけて完璧に覚え、テストしてみましょう。覚えられたら、まだ余裕があるということなので、次は2ページ分覚えてみましょう。もし、この時点でうろ覚えになってしまう単語があったら、1〜1.5ページ分くらいの量が完璧に覚える量として最適ということになります。

 

2)効果的な暗記方法を活用する

完璧に覚えるためには英単語を見たり聞いたりする回数を増やすことも効果的です。

あなたが”I”と聞いて、”I”=私とすぐにわかるのはなぜでしょう。それは何度も”I”という単語に出会い、覚えようとしていなくても繰り返し目にして耳にして意味を覚えてしまったからです。

見たり聞いたりする回数を増やすにはこのような方法があります。寝る前に今週覚えると決めた英単語すべてに目を通します。翌朝起きたら再び今週の単語に目を通します。これだけでも1日2回は必ずその単語を目にすることになります。

他にも通学電車やバスの中でもう一度見て音源を聴きながら口パクで発音したり、毎日必ず見る場所(トイレの壁や洗面台の鏡付近など)に付箋で今週の単語を貼り付けて、その場所に行くたびに単語を見て覚える意識を持ったりすれば、さらに目にする回数は増加します。

ここで、「英単語なんだから見て意味がわかって文字を暗記して書ければいいんじゃないの?」と思う方も少なくないでしょう。

単語は、読めて書けて言えて完璧だと思ってください。もし、読めて書けるだけだと、リスニング問題でつまずきます。覚えて知っているはずなのに、自分が発音できない単語は絶対に聞き取ることはできません。必ず、音源を聞いて正しく発音できるようにしておきましょう。

 

3)次に各単元の例文を暗記しよう

学校で使用している教科書には必ず、その単元のキーセンテンス(覚えてほしい文法事項を含んだ文)があります。その文は何がなんでも暗記しましょう。何度も書く、何度も読むなど人によって覚えられるようになるための方法はさまざまなので、いろいろ試していく中で、自分にぴったりの覚えやすい方法を見つけましょう。

教科書に出てくる本文を丸ごと全て暗記したら、学校のテストはほぼ怖いものなしです。

 

4)例文が覚えられたら語順を覚える

英語には英語のルールがあります。冒頭で紹介したように、英語の語順は日本語と真逆です。こればかりは、その言語のルールなんだと割り切って覚えるしかありません。

例えば、「私は英語を勉強しなければなりません。」→「I have to study English.」となり、「I English study have to.」「I have to English study.」となることは絶対にありません。【主語+have to+動詞の原型+目的語】という語順のルールは絶対に守りましょう。まずはこのルールに則って文を作れるようにします。次に、何度もいろいろなパターンで文をつくることができるように練習をしましょう。教科書に例文が載っているので、たくさん音読をして教科書に出ている文ごと覚え、それらを応用していくこともおすすめですよ。

 

5)最後に英語の訳し方を理解する

英語は日本語の語順とは真逆、ということを理解した上で、必ず前から訳す癖をつけましょう。逆だから綺麗な日本語になるように後ろから訳さなきゃ!と思うほど、どこから訳していいのかわからなくなり混乱します。

「I was studying English when my mother came home.」このような長めの文があったときに、

前から訳すと「I was studying :私は勉強していた。

なにを?→English(英語を)→いつ?→when my mother came(母が来た時)→どこに?→home(家に)」となり、

これをそのまま日本語の文章にすると「私は勉強していた、英語を、母が来た時、家に」となってしまい、意味がわかりづらくなりますが、日本語の並び替えなら簡単にできますよね。

このように、前から読んでいくと最初はツギハギのような訳になるので、意味がわからなくなるかもしれませんが、これも慣れです。「前から訳す」を継続していくうちに英語に慣れ、長い文章になったときも、いちいち文を前後で読み直したりせずに内容が頭にはいるようになります。

 

5)1人で悩まず先生や友達に聞いてわからないままにしない

わからないものをそのままにしておくことが一番問題です。英語は先述した通り、積み上げの教科になるので、わからないところを残したまま進むと必ずどこかでつまずいてしまいます。先生、友達、親・・頼れる人はいろいろいるので、わかりやすく教えてくれる人を頼りましょう。どうしても自分の力だけでは英語の勉強ががんばれない、そんな時にはオンラインのコーチングに申し込むことや学習塾、英語塾・英会話教室への通学を検討してみるのもよいです。一人でがんばるよりも、そばで努力を見届けてくれたり、自分に合った最短ルートを提案してくれたりする人がいることでがんばれるかもしれません。

 

④まとめ

 

いかがでしたか。「英語が嫌い」なうちは、闇雲に単語帳や問題集に手を出しても、ますます嫌いな気持ちが高まってしまいます。まずは、自分が興味を持てそうな分野から英語にアプローチしていくことがおすすめです。漫画が好きなら、その漫画が英訳されたものが発売されていないか探してみる、音楽が好きならかっこいい!曲調が好き!と思える洋楽を試しに聴いてみてください。一度興味を持てたら、もっと自力で英語がわかるようになりたいという意欲が湧いてくるかもしれません。

意欲さえ湧いてくれば、あとは自分に合った勉強方法を見つけることで英語は少しずつ楽しいもの・得意なものに変わっていきます。道のりは決して短くはありませんが、英語学習を半年継続できたらレベルが一段階上がります。半年継続できたら、それをやめないで続けてください。英語力は筋力と同じで、使わなければすぐに落ちていきます。大切なことは、英語のルールをきちんと理解し、とにかく「継続」することです。これを読んでいるあなたやあなたのお子様が、地道にコツコツ努力できた人だけが辿り着ける境地に到達できることを願っています。